10月に入って、寒くなってくると、秋キャンプの冷え込みが心配になりますよね?
この寒さって、暖房いる?いらない?
そんな疑問に答え、また、疑問を持たなくて済むように、暖房アイテムのメリット・デメリットと考え方の方程式を解説します。
コレさえ持っていけば安心な、鉄板アイテムは…【ホカペ】
⚠1歳未満のこどものホットカーペット使用は危険です。衣類内熱中症や突然死の可能性があるので、絶対に使用しないでください!!
(1歳未満の防寒対策はこちら▶https://risukko-family.camp/archives/677 )
(1歳未満でどうしてもホットカーペットを使用しなければならない場合の注意点▶https://risukko-family.camp/archives/616 )
まずは、そもそも秋キャンプとはなんぞやってところから…
秋キャンプと言っても、10月上旬か11月下旬か、どこに行くかで、全然気温は違いますね。
ここでの秋キャンプは、予想最低気温が5~10℃と定義します。
ただ、キャンプ場の標高など立地条件で体感温度が下がる可能性があるので、予想最低気温-5℃(つまり、0~5℃)を覚悟して装備することが必要です。
時期的には秋でも、予想最低気温が0~5℃の場所に行く場合は、冬キャンプの記事を見てください
秋キャンプで寒いと言っても、そのほとんどは、夜・寝るとき。
夜テントの外にいるときは、焚き火があれば、寒い寒い言いながらも過ごすことができます。
どうしても寒さが我慢できなくなる前に寝てしまうというのも手です😅
テントに入って寝るときは、いかに底冷え、地面からの冷気を防ぐかが重要です。
コットやマットなどを使うのもいいのですが、人数分揃えるのは大変で、ホットカーペット1枚ですべて解決できてしまいます。
ちなみに、我が家は、雪中キャンプでも、寝るときはホットカーペット1枚で快眠でした❣
ただ、本当に寒いときは、寝袋から出ている顔が痛くて寝れなくなるので、冬キャンプでは、テント内の空気を温めるアイテムが必要になりますが😂
ぶっちゃけ、ホットカーペットは冬でも使える最強アイテムなので、これさえあれば、3シーズンテント(春・夏・秋用テントで薄い素材で、スカート幕がついておらず保温性が低い)でもイケるんちゃうかって思うくらいですが、風が強いとテント内に吹き込んで冷たい空気で顔が痛くなるので、スカート幕のついている4シーズンテントを使用するのが良いでしょう。
ちなみに、スカート幕は偉大ですwないと、せっかく室内の空気を温めてもすぐに出て行ってしまうので、どんなに薪ストーブを炊いても激寒です((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
結論は最初に述べてしまったのですが、鉄板アイテム以外を使う場合や、冬キャンプでも使える考え方を解説します。
マスターすれば失敗知らず!秋冬の防寒対策の方程式
まず、キャンプで暖を取る場所は2か所です。
1.寝室
2.リビング
そして、寝室で対策が必要になるのは、
a.底冷え
b.空間
一方、リビングに関しては、
a.外に作る
b.中に作る(2ルームテントでおこもり)
で、暖の取り方が変わります。
外に作った場合、焚き火ができますが、中だとできません。
一方、中だと空間を暖めるアイテムが必要になります。
先程の、秋の鉄板アイテムをあてはめると以下のようになります。
1.寝室
a.底冷え ▶ホットカーペット
b.空間 ▶不要(スカート幕ありテントで十分)
2.リビング
a.外に作る ▶焚き火
これさえわかっていれば、キャンプギアとして新たに石油ストーブを買ったけど、底冷え対策を忘れていて、寝れなかったなどの事故を防ぐことができます。
そして、空間を暖める暖房器具は多い一方、底冷えを遮断できる暖房器具はホットカーペット一択です。ホットカーペットがない場合は、コットやマット、冬用ダウンシュラフなどで代用しましょう。
底冷えには効きませんが、湯たんぽやカイロは、低温火傷に注意すれば、寝るときに熱を感じることができます。
ちなみに、こどもは体温が高いので、人間湯たんぽとして、くっついて寝るものオススメです🥰
次は、それぞれの暖房アイテムの特徴・メリット・デメリットを解説します。
暖房アイテムの特徴・メリット・デメリット
焚き火台
TPO
リビングを外に作る場合
GOOD
◉ばえる ◉キャンプの醍醐味と言っても過言ではない ◉近づけば熱いほど火力が出せる
BAD
⦿中では使えない ⦿背中が寒い ⦿空間は温められない(空間を暖められるのが薪ストーブ)
POINT
暖を取るなら、家族全員で囲める大きさにしましょう(4人以上:L、3人まで:M)
台が低いほうが暖かく感じますが、芝のキャンプ場では使えないこともあります。
ホットカーペット
TPO
寝室の底冷え、リビングを中に作る場合
GOOD
◉安全 ◉これさえあればという安心感
BAD
⦿電源が必要 ⦿ばえない ⦿1歳未満の赤ちゃんには使えない
POINT
低温火傷に注意
自動切タイマー機能があるものは、夜中に切れないように😂
電気毛布
TPO
寝室、リビングを中に作る場合
GOOD
◉安全 ◉使用電力が少ないので、ポータブル電源でも使える(電源サイトじゃなくても使える)
BAD
⦿下に敷く場合、温度調整が難しい ⦿ばえない
POINT
くるまっていれば温かいのですが、ホットカーペットが底冷えを防いでくれるのと比較すると、効果が低いです。同じ1枚持っていくなら、断然ホットカーペット…
電気ヒーター・電気ストーブ
TPO
寝室やリビングの空間を暖める場合
GOOD
◉安全 ◉家にあるものを使える
BAD
⦿電源サイト必須 ⦿消費電力が低いものは、自然の前では無力 ⦿消費電力が高いものは、使えない場合がある
POINT
積載に対して効果が低い😅
電気ファンヒーター・セラミックファンヒーター
TPO
寝室やリビングの空間を暖める場合
GOOD
◉安全 ◉家にあるものを使える
BAD
⦿電源サイト必須 ⦿消費電力が低いものは、自然の前では無力 ⦿消費電力が高いものは、使えない場合がある ⦿空気が乾燥する
POINT
600~1200wのものが多いですが、キャンプ場の規格は10Aつまり1,000wまでのところがほどんとです。携帯の急速充電3Aなので、他の電気使用ができなくなります。
石油ストーブ
TPO
寝室やリビングの空間を暖める場合
GOOD
◉おしゃれ(と言われている)◉調理(温めくらい)に使える ◉待てばお餅が焼ける
BAD
⦿灯油を持ち運ばなければならない(引火性、こぼすと臭い)⦿一酸化炭素中毒の危険性がある(警報機が必要)⦿テントを締め切らないと温めた空気がすぐに逃げてしまう ⦿火事の危険がある(テントに十分な広さが必要、ガイロープを張る必要)
POINT
我が家も持っていますが、ぶっちゃけいろいろ面倒ではあります…ただ、5℃を下回ると、寝袋から出ている顔が冷たい!痛い!寝れない!となるので、仕方なく持っていく感じですね←w
石油ファンヒーター
TPO
寝室やリビングの空間を暖める場合
GOOD
◉家にあるものを使える
BAD
⦿灯油を持ち運ばなければならない(引火性、こぼすと臭い)⦿一酸化炭素中毒の危険性がある(警報機が必要)⦿テントを締め切らないと温めた空気がすぐに逃げてしまう ⦿空気が乾燥する
POINT
メリットに対して、デメリットが多すぎる…
薪ストーブ
TPO
寝室やリビングの空間を暖める場合(底冷え対策が不要)
GOOD
◉めちゃんこ温かい ◉調理もできる ◉どこでも行けるw
BAD
⦿薪が大量に必要(お金がかかる)⦿薪をくべ続けなければならない(熟睡できない)⦿積載が大きい ⦿煙突の掃除など撤収が大変 ⦿外気温との寒暖差が出る ⦿火事の危険がある(テントに十分な広さが必要、ガイロープを張る必要)
POINT
我が家が、3シーズンシュラフで冬キャンプできているのは、薪ストーブのおかげです。ただ、薪をくべるパパは、薪ストーブの近くで寝ているので最後まで暖かく、ママが「寒い!」って起きて薪をくべてもらうことも多々😂撤収などいろいろ面倒だし完全に玄人向けですが、この暖かさはやめられませんwww
ファン・サーキュレーター
TPO
寝室やリビングの空間を暖める場合
GOOD
◉他の暖房器具で上に溜まった温かい空気を循環させる
BAD
⦿風量がないものは使い物にならない ⦿他の暖房器具との併用のため積載が圧迫される
POINT
あったらいいのかもしれないけど、なくてもいい?
こうやって見ていくと、電気って、安全で手軽で、なんて素晴らしいんだって思いませんか?😂
石油も薪も、危険性があり、手軽ではありません。不便を楽しむキャンプですが、あまり不便すぎるのは、ファミリーキャンプでは、なかなか手が出しにくいと思います。
それゆえ、秋のちょっとした寒さくらいであれば、外で焚き火したり温かいものを食べて寒さを楽しんで、我慢できなかったら、底冷え対策したホットカーペットで寝ちゃうのがオススメです😉
SNSなどを見ていると、ストーブ必要かな?など心配になってしまうこともあると思いますが、まずは、マットや寝袋、湯たんぽやカイロ、防寒着などで、基本の防寒対策を見直しましょう🥰