こだわる?手を抜く?まずは最小限から。キッチンづくり

ファミリーキャンパーの手引き

SNSでは、おしゃれなキッチンや、美味しそうなキャンプ料理の写真が溢れ、憧れを抱いている人も多いのではないでしょうか。

ですが、一番省略できるのが、食事・キッチンです。

はじめは、テントの設営や、寝床・リビングを作るので、時間も予算も、いっぱいいっぱいかと思います。

まずは、自分が許せる最小限から始め、時間にも懐にも余裕が出てきたら、買い足すことをおすすめします。

省略度ごとに、必要なものと、その選び方を解説します。

省略度★★★★★ 何も買わずに済ませる!

最も省略する方法としては、キャンプ場で食事をしない、もしくは温かいものを食べないという方法があります。

「え、何のためにキャンプに行くの?」と思う人もいるかもしれませんが、食事に関係する、調理・後片付け・洗い物・設営撤収の手間を省略、その時間を全て遊びやくつろぎに使えると考えると、アリかもって思いませんか?

これは極端な例ですが、夕食はお弁当や外食、朝食はパンで済ませたからと言って、キャンプの満足度が下がるわけではないですよね。

むしろ、慣れないうちは、夕食の調理中に起こりがちなバタバタを回避することができます。

このバタバタは、子どもがいるとあるあるだと思いますが、調理・ランタンの準備・お風呂・子どものぐずりなどが時間的に重なることに加えて、火がつかないなどの致命的トラブルが起こることによって、現場は各自パニック、「え、気づいたらもうこんな時間?」っていうクライシスです。

一日の疲れが出て、喧嘩が起こりやすい時間帯でもあるので、調理を省略することで、家族みんながゆとりをもって過ごせるならば、それに越したことはありません。

省略度★★★★☆ カセットコンロでお湯を沸かす!

家庭用カセットコンロであれば、お鍋用や非常時の防災グッズとして既に家にある場合が多いのではないでしょうか。購入する場合も、ホームセンターなどで、2,000円~とお安く手に入ります。

どうしても温かいものが食べたい場合、家庭用のカセットコンロを持っていくと、一気にレパートリーが広がります。

ヤカンを持っていけばお湯が作れるようになるので、カップラーメンはもちろん、コーヒーコーンスープで優雅な朝の一時を過ごすこともできます。

また、鍋焼きうどんなどのレトルト食品で、アルミ容器のまま直火で作れるものもあります。

もちろん、家の調理器具を持っていけば、焼き肉、お鍋、おでんに始まり、アヒージョスープパスタなど、キャンプ飯っぽいワンパン(ワン・フライパンで作れる)料理も可能です。

燃料のカセットボンベも、ホームセンターやキャンプ場の売店、100円ショップなどで、安く入手することができます。

五徳が大きく安定しているので、リビングテーブルで、鍋を囲んでも倒れる心配がありません。

また、そこまで大きくないので、キッチン用のテーブルを買わずに済ませることができますが、子どもが小さいうちは、サイドテーブルでの調理がおすすめです。

¥ - 【熱・キズに強くガンガン使えるサイドテーブル】

省略度★★★☆☆ シングルバーナーを買い足して2口に!

一体型・OD缶のシングルバーナーは安定感がない

我が家では、夫婦キャンプの頃はカセットコンロだけを使っていましたが、子どもが生まれてミルク用のお湯を沸かすのに、どうしても、もう1口コンロが必要で、コンパクトなシングルバーナーを買い足しました。

すると、やっぱり2口って便利!料理の幅も広がる!!となりました。

「あ、今コンロ使ってるからお湯沸せないや」「その料理は2口じゃないとできないか」というちょっとした不便が解消されるだけで、満足でした。最初は・・・

というのも、シングルバーナーは五徳が小さく安定しないので、使う場所や調理器具を選びます。

とりわけ、子どもがいると、テーブルにぶつかって鍋ごとひっくり返ってしまったらという恐怖が拭えません。

せめても、一体型よりも、分離型の方が、五徳が大きく安定しやすいのですが・・・

一体型は、とてもコンパクトですが、燃料缶の上に直接小さな五徳を取り付け、その上に調理器具を乗せるので、高さもあり、安定しません。分離型は、燃料缶から管が出ていて、五徳が大きく位置が低いので、安定しますが、そこまでコンパクトではありません。

さらに、一体型でダッチオーブンなどの保温性のある大きな鍋を長時間使うと、燃料缶が温められてしまって危険なので、料理の総量が多くなるファミリーキャンプでは、やはり分離型がおすすめです。

また、燃料は、OD缶よりもCB缶(カセットガスボンベ)がおすすめです。気温が5度以下だと点きにくくなるデメリットはありますが、ホームセンターやキャンプ場の売店、100円ショップなどで、安く入手しやすいからです。

省略度★★☆☆☆ 憧れのツーバーナー ※要コンロ台

ツーバーナーは、サイズも大きく、積載も場所をとりますが、「キャンプで美味しい料理をたくさん作りたい・食べたい」「2口コンロで快適に調理したい」という欲望は、そんなデメリットを凌駕します。

ファミリーキャンプデビューの際に導入するのは、費用も手間もかかるので全くおすすめできませんが、キャンプ飯の満足度を上げたくなると、ゆくゆく行き着く先はここなのではないでしょうか?

ダッチオーブンなど、重い調理器具を使う場合は、専用のコンロ台が必要です。

ツーバーナーは燃料缶が下に突き出ているため、普通のテーブルで使う場合は、ツーバーナーの脚を立てて使う必要がありますが、弱く、重いものを乗せると曲がってしまいます。

ツーバーナースタンドと呼ばれるコンロ台は、天板が燃料缶を邪魔することなく、安定して置けるように設計されています。

なお、コンロ台がなくてもダッチオーブンが使えるツーバーナーもありますが、一長一短のようです…。

また、燃料は、シングルバーナー同様、CB缶(カセットガスボンベ)がおすすめですが、ツーバーナーを導入する頃には、キャンプに慣れてきて、寒い時期にも使えるものを考えている場合は、OD缶も選択肢に入ります。

OD缶は、CB缶よりも大きく、バーナーから外して持ち運ばなければならないので、積載も馬鹿になりません。今は、おしゃれで、コンパクトなツーバーナーもあり、我が家でも重宝しています。

さらに、ツーバーナーを使いだすと、調理器具や食材が増えるので、収納棚や作業スペースとしてのキッチン台が必要になってきます。

コンロの種類と選び方 まとめ

改めて、コンロの種類とメリット・デメリットをまとめます。

コンロの種類①カセットコンロ

特徴

FUEL CB缶

GOOD 安い!燃料のCB缶(カセットガスボンベ)も安く入手しやすい。五徳が安定する。

BAD コンパクトではない。キャンプ感がない。

コンロの種類②シングルバーナー

特徴

FUEL CB缶/OD缶

GOOD コンパクト。キャンプ感がある。

BAD 五徳が不安定。

コンロの種類③ツーバーナー

特徴

FUEL CB缶/OD缶

GOOD 憧れの2口。五徳が安定する。

BAD 大きく、値段が高い!コンロ台やキッチン台を買う必要がある場合も。

また、シングルバーナーやツーバーナーを購入する際は、燃料にも注意が必要です。

燃料の選び方 CB缶/OD缶

上記で何度も、安く入手がしやすいCB缶がおすすめと書いてきましたが、改めてまとめます。

CB缶とは、カセットガスボンベ缶の略で、OD缶とは、アウトドア缶の略です。

アウトドア缶はその名の通り、アウトドア用に作られた燃料缶なので、寒い場所でも安心して使えますが、値段は高く、売っている場所も限られます。

一方でCB缶は、気温が5度以下だと、中のガスが気化しにくくなり、点きにくかったり、火力が出なくなるので、冷え込む春秋の朝は注意が必要です。

その場合は、ハイパワー(寒冷地仕様)タイプを購入すれば、気温0度前後でも問題なく使えます。

なお、ガソリン式もありますが、着火も持ち運びも大変なので、おすすめできません。最も外気温の影響を受けず火力が安定するので、雪上キャンプなど氷点下の場所で使う場合のみ検討すると良いでしょう。

キッチン台の選び方

キッチン台は、コンロ台の隣に置く、作業場としてのスペースのことです。

食材を置いたり、まな板・包丁を使うので、安定感が大事です。

また、子どもがお手伝いできるようになると、広々としたスペースを用意してあげたいですが、そこは積載とのバランスです…。

コンロ台とセットで、比較的コンパクトになるオールインワンセットもあります。

なお、我が家のおすすめは、DODのマルチキッチンテーブルです。

積載は小さくないですが、4本脚ではなく、底面で支えるので、小さい子どもが寄りかかったりぶつかっても、安定感があり、大きくぐらつく心配がありません。

さらに、設営が簡単で、収納量が多く、調理器具を入れたコンテナをそのまま入れられるので引き出しのように使えて便利です。

また、コンパクトを重視する場合は、シンプルなキッチンテーブルもあります。

その場合の収納は、サイドテーブルとして使え、積み重ねてバンドで固定すれば棚にもなるラックが人気です。

ただ、キッチン用品は、利便性を追求すると、どんどん物が増えていく傾向があるので、ご購入は計画的に!そして、それらの物をスッキリ収納して、火や刃物の危険を回避しましょう。

ちなみに、その他キッチンに関連する物には、以下があります。

  • クーラー
  • 常温の食材
  • 調理器具(鍋・鍋敷きなど
  • 調理小物(包丁・まな板・お玉・トングなど
  • 調味料
  • カトラリー・食器など

はじめのうちは、調理器具や小物は家で使っているものを持って行けば、買わずに済ませることができます。

調味料も家庭用のものを小分けにしたり、カトラリー・食器は割り箸や紙皿など、使い捨てのものにすれば洗い物を省略できます。

とにかく、まずは最小限から始め、少しずつどうしても我慢できない不便を解消していくのが良いと思います。

次は、絶対に必要なランタンの選び方を解説します。

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