実は、キャンプの満足度を左右すると行っても過言ではない、テーブルと椅子。
キャンプ場では、動いているか、寝てるか、座っているか。
座っている空間は、ダイニングもリビングも兼ねているので、ダイニングとしては、食事が楽しく食べやすく、リビングとしては、いかにくつろげるかが、大事になります。
だからと言って、最初におしゃれでゆったりとした大きなテーブルや椅子を買ってしまうのは、考えもの・・・
子どもの成長や、自分のスタイルに合った選び方をご紹介します。
ファースト・テーブルにおすすめなのは、この一択!!
結論から言うと、天板ロール式の、ハイローテーブルがおすすめです!
天板ロール式は、二つ折り方式に比べて、収納サイズが圧倒的コンパクトなので、積載や持ち運びに便利です。
また、テーブルの脚を伸ばして高さが調整できるハイローテーブルは、ハイテーブルとしても、ローテーブルとしても使えるので、ハイスタイル、ロースタイルはもちろん、真冬や子どもが小さいときのお座敷スタイルでも使えます。
ファースト・テーブルで失敗しない選び方 5つのポイント
初めてテーブルを購入する際は、あまりこだわりすぎず、汎用性や利便性を意識すると良いでしょう。
おしゃれな木製のテーブルに憧れるかもしれませんが、重かったり、狭かったり、コンパクトにならなかったり、何より高かったり。
ファミリーキャンプで重要になる条件を5つご紹介します。
先に言ってしまうと、全ての理想を叶える良いとこ取りのテーブルは存在しません!
自分の利用シーン・利用頻度などを想定して、条件に優先順位をつけると選びやすくなるはずです。
キャンプ以外でも使えるか
ピクニックや運動会、BBQなど、自分の家族に合った利用シーンで使えるか想定します。
例えば、ピクニックや運動会では、大きすぎるテーブルや、ハイテーブルは使えません。また、車から持ち運ぶことを考えると、軽いに越したことはありません。
一方、BBQでは、グリル台の高さや食べやすさ・動きやすさを考慮して、ハイテーブルの方が便利です。また、人数や食材が多いことを考慮すると、大きなテーブルの方が使い勝手が良さそうですが、逆にキャンプでは他の荷物もあるので、積載が難しくなってしまいます。
安定するか
前提として、キャンプ場は平坦ではないので、家やお店で置いてある状態よりも安定しません。
軽量化をはかっているものが多いので、安定しにくく、子どもが寄っかかったり脚に引っかかると、倒れてしまうものもあります。ハイテーブルの方が、重心が高いので、更に顕著です。
脚が4本独立しているタイプと、天板に折り畳まれた2本のコの字型の脚を立てるだけのタイプがあります。もちろん、前者の方がより安定し、更に2本の脚同士が連結されていると、横揺れ・縦揺れに強いのでおすすめです。
サイズにゆとりがあるか
ただでさえ安定しにくいテーブルに、端っこギリギリまで物を置いてしまうと、ちょっとぶつかっただけで、落ちてしまいます。テーブルの上に出すものは最小限に整理しつつ、少し余裕があるサイズだと、心にもゆとりが生まれます。
一方、家族の人数が多いと荷物も多く、テーブルは広いに越したことがないと感じるかもしれませんが、無駄に物をのせてしまって片付かない、雑然としてしまうことも。また、収納サイズも大きくなり、積載が難しくなるので、塩梅が大事です。
一般的に「4人用なら幅120~140cm、6人用なら幅140~170cm程度」と言われていますが、これでは大きすぎる印象です。
おすすめは「4人用なら幅90~110cm、6人用なら幅120cm~」で、足りないようであれば、サブテーブル・サイドテーブルと併用すると良いでしょう。
サブテーブル・サイドテーブルは、ちょっとした物を置く台として使えたり、人数に合わせて減らしたり増やしたりできるので、とても便利です。
コンパクトになるか
実は、テント以上に積載を圧迫するのが、テーブルです。
天板二つ折り方式は、BBQでも使われることが多く、一般的にアウトドアテーブルとして思い浮かぶのはこちらかと思います。
で・す・が、天板のサイズが、車のトランクと相性が悪いんです。
幅120cmのテーブルは、60cm×60cmの正方形になりますが、トランクは綺麗な長方形や正方形ではないので、積みにくく、特別にテーブル用の場所を用意しなければなりません。
一方、天板ロール式は、天板をパタパタと折り畳むので、細長い筒状になります。
基本的にキャンプギアは、筒状に収納できるものが多いので、同じ形状だと場所や順番を選ばずに、ポイポイ積載でき、後からやり直す手間も省けます。
ちなみに、天板ロール式は、飲み物をこぼしてしまうと、隙間を伝ってしまって掃除がしにくいという欠点がありますが、テーブルクロスを敷けば、解消できます!
ハイ・ローの切り替えができるか、簡単か
食べやすく動きやすい、ハイスタイル。ゆったりくつろぎやすい、ロースタイル。
好みにもよりますが、一般的に活動的な夏はハイスタイル、寒い時期は焚き火に近いロースタイルを選ぶキャンパーが多いように感じます。
はじめにスタイルを固定にせずに、季節によって使い分けるなら、ハイ・ローの切り替えができるハイローテーブルがおすすめです。
また、子どもが小さい場合は、マット・シートの上で過ごすお座敷スタイル、ハイハイできるようになったら届かないようにハイスタイル、つかまり立ちするようになったら安定性の高いロースタイルなど、成長に合わせてスタイルを変える必要があるので、切り替えができると便利です。
ハイ・ローの切り替えは、脚をスライドさせる延長型と、別パーツがある継ぎ足し型があります。おすすめは、延長型で、組み立てた後も変更しやすかったり、別パーツをなくしたり忘れたりするリスクが低いからです。
ファースト・チェアの選び方
テーブル以上に、好みが分かれ、値段もピンキリなのが、椅子です。
好みは、おしゃれ度合い、材質、デザインはもちろんのこと、座り心地がかなり大きなウェイトを占めるので、可能であれば、実際に店舗やレンタルで座ってみて、気に入ったものを選ぶのが良いでしょう。
キャンプスキルが上がり、設営・撤収にかかる時間が短くなるにつれて、椅子に座っている時間も長くなります。もしくは、遊びに行く時間が増え、休息をとるための椅子の重要度が上がります。
長時間座っていても疲れない、疲れがとれる体勢になれる椅子がベストです。
一方、家族分の椅子を用意するとなると、かかる費用も、積載の大きさも、馬鹿になりません。
子どもが小さいうちは、安定感も大事です。子どもが1人で座ったときはもちろん、子どもを膝に乗せて座ると、重量も動きも増えて、椅子ごとひっくり返ることも。
また、ハイスタイルかロースタイルか、テーブルと合わせて決める必要があります。一般的に、まずはハイチェアを買って、その後必要性に応じてローチェアを買い足すキャンパーが多いように感じます。
様々な種類の椅子と、そのメリット・デメリットをご紹介するので、自分のスタイルに合った椅子を選んでみてください。
キャンプチェアの種類
キャンプチェア①ザ・入門チェア?【激安!まずは試しに?】
COMMENT 3COINSで買った1,500円+税の椅子を1年半(月1~2回)使っていました!さすがに、妊娠8ヶ月のときは、お腹が詰まって苦しかった・・・
GOOD とにかく安い!比較的コンパクト。安定感はある。
BAD 座り心地が最高という話は聞いたことがない…。耐久性に難ありの商品も。座面が高いので?乳児は自分で座れない。
★合計 11/15個
コンパクト ★★★★☆
お手頃価格 ★★★★★
座り心地 ★★☆☆☆
キャンプチェア②Helinox(ヘリノックス)型【軽くてコンパクト】
COMMENT 人気の形で、様々なメーカーの商品が。ハイバックタイプも。
GOOD 軽い!コンパクト!座り心地が良い。
BAD 値段が高い。安いパチモンも多い(有名キャンプメーカーのを買うべし)。軽すぎて安定感はない。乳幼児は座り降りで椅子ごとひっくり返る。子どもを膝に乗せると立ち上がれなくなる。
★合計 11/15個
コンパクト ★★★★★
お手頃価格 ★★☆☆☆
座り心地 ★★★★☆
キャンプチェア③ディレクターズチェア/フォールディングチェア【シートの張りが違う】
COMMENT 座面の張りや耐久性によって価格が変わります…。
GOOD 体が沈み込まず食事がしやすい。長時間座っていても疲れない。
BAD 値段は高め。収納サイズが大きくなりがち。細長く収納できないので積載が面倒。
★合計 10/15個
コンパクト ★★☆☆☆
お手頃価格 ★★★☆☆
座り心地 ★★★★★
キャンプチェア④ベンチ
COMMENT 子どもと一緒に座ったり、隣に荷物を置けたり、ファミリーに人気。
GOOD 座面に張りがあるので座りやすい。安定感はある。
BAD とにかくデカイ。積載が大変。
★合計 9/15個
コンパクト ★☆☆☆☆
お手頃価格 ★★★☆☆
座り心地 ★★★★★
キャンプチェア番外編:個人的ベストチェア【座り心地最高】
COMMENT 腰痛持ちの強い味方!妊娠9ヶ月でもゆったり座れる!!
GOOD 座り心地が最高。安定感があり、子どもがよじ登ったり、膝に乗せても問題ない。収納した際の形は筒型になるので積載はしやすい。
BAD 収納サイズは少し大きく、重い。
★合計 12/15個
コンパクト ★★★☆☆
お手頃価格 ★★★★☆
座り心地 ★★★★★
その他のチェア
他に、リクライニングができるリラックスチェアなどもありますが、積載が増えるので、あまりファミリーで使っているところを見かけません。
一方、ハンモックは、安価に手に入るようになったこともあり、ベンチや椅子の代わり、遊具として、使用している家族をよくみかけます。
また、子どもが1歳過ぎて自分で座れるようになったら、100円ショップの折りたたみ椅子も便利です。
プラスチックなので耐久性は値段相応ですが、きちんと両足が地面に着く高さで、安定性があり、子どもの身長に合わせて座りやすい高さのサイズに買い変えたり、ちょっとした台としても、踏み台としても使えて便利です。
なお、同じく100円ショップの折りたたみパイプ椅子やレジャーイスは、大人でも安定感が悪く、座ろうとして座面が動いてしまって、転んでしまう子が多いので、おすすめできません。
さあ、これでくつろぎのリビング・ダイニングが完成するはずです!
次は、こだわりも手抜きもできる、キッチン作りです。ここまでで、かなりの出費・積載になっている場合もあるので、最低限必要なものから揃えましょう。