春夏秋冬は間違い?キャンプの服装選び【完全版】

ファミリーキャンパーの手引きファミリーキャンプノウハウ

さぁ、行くキャンプ場が決まり、当日が近づいてきたら、1週間前から、服装の準備を始めましょう!

数日前から準備するなんて、愚の骨頂!!その理由は、足りない場合に「買いに行けない」もしくは「通販が届かない」から!😨

だいたいの天気予報や気温がわかる、1週間前から早めに準備しておくことをおすすめします👍️


上の写真のような、キャンプでの親子コーデに憧れる方も多いかと思いますが、まずは、その前提となる、基礎をきちんと抑えておきましょう💡

今回は、具体的にどんな準備をすればいいのか、どのように服装を決めるか、ご紹介します。

結論:キャンプ場の天気予報を、複数アプリで確認し、最低気温-5℃を想定しよう!!

まず、キャンプ場名や住所で表示される天気予報を見ましょう。

weathernewsでは、キャンプ場名で検索できます


テレビなどの情報で、都道府県として表示される天気予報は、都心の1地点で、キャンプ場とは天気も気温も大幅に変わることがあるので、最低限市区町村での天気を調べましょう。

この際、アプリが便利ですが、予報の的中確率がアプリによって違うため、複数のアプリで確認するのをおすすめします。

たとえば、weathernewsでは曇りなのに、Yahoo!天気では暴風雨といったように、全く違う予報が出ていることもあります。

天気に関しては、山や海の近くは変わりやすいので、基本的にいつ雨に降られても大丈夫な装備を持っていくのがおすすめです。撥水加工のあるマウンテンパーカーやレインコートは、ちょっとした雨に対応でき、防風・防寒着としても使えるので便利です。大人はちょっとくらい濡れてもどうにかなりますが、こどもは自分で体温調整できなかったり、濡れて着替えたりが面倒なので、レインコートと折りたたみ傘は持っていて損はないでしょう。

気温は、そこまでアプリによって違いはでませんが、例年の気温を参考にしたり、現時点での自宅との気温差から、ある程度予想することもできます。また、昼14時前後が一番暑くなり、朝4~6時ごろが一番冷えます。ただ、風速などによっては、予報温度よりも体感温度が低い可能性があるので、予想最低気温から5℃を引いた気温(15℃なら10℃)を想定して準備しておくと、安心です。

風速は、基本的にどのアプリでも強めに予想され、どんどん下方修正されていく傾向があります。ただ、山・高原、海・川沿いなどでは、強い風が吹いてテントが設営できないこともあるので、注意が必要です。

キャンプ場の立地ごとの特徴と注意点

前述の通り、キャンプ場の立地や地形で、体感温度が変わります。それぞれの特徴と注意点を解説します。

実際には、どれか一つに当てはまるわけではなく、山×林間だったり、標高が高い×川沿いだったりするので、どの立地が該当するか、キャンプ場の地図や衛星写真などをGoogleマップで確認するとよいでしょう😉✨️

山・高原など標高が高い立地

夏は涼しいと思いがちですが、日差しを避けるタープなどがないと、直射日光で、体感温度は高く感じます。一方で、夜は冷え込むので、注意が必要です。真夏は、日中は36℃・夜は16℃など寒暖差が大きいのも特徴です。また、天気は変わりやすく、山から吹き下ろす風が強いと、遮蔽物がなく、テントがもろに風を受けるので、飛ばされることも…
とにかく事前に天候を確認すること、夜は冷え、風に吹かれると体感温度は低く感じられるので、防寒対策は必須です。また、雨に降られても大丈夫な備えをしておくことがポイントです。

海沿い・川沿い・湖畔沿い

水辺の近くは、風が強い傾向があります。海からは潮風、川沿いは谷を吹き抜ける風、湖畔は近くの山から吹き下ろす風が、一時的に突風になることがあります。防寒・防風対策は必須です。

また、水辺には虫や動植物も多いので、肌を出さない服装を心がける必要があります。虫除けスプレーをすれば大丈夫と思われがちですが、謎の植物でかぶれたり、謎の虫にさされて痛痒かったり、キャンプを嫌な思い出にしないためには、夏でも通気性の良い薄手の長ズボンがおすすめです。

林間

木陰があるため、直射日光がなく、体感温度はそこまで高くなりません。一方で、夜は放射冷却がないため、冷えすぎません。ただ、日が当たる量や時間が少ないため、夜が早く、朝は遅く、日中は気温が上がりきらないという特徴もあります。冬場は、日中の防寒対策が必要です。

風は木が遮ってくれるため、最も強く感じませんが、一定ラインを超えると、強風で葉や枝が落下してくる可能性があります。キャンプ場の安全対策に従いましょう。

また、林には虫や動植物も多いので、肌を出さない服装を心がける必要があります。虫除けスプレーをすれば大丈夫と思われがちですが、謎の植物でかぶれたり、謎の虫にさされて痛痒かったり、キャンプを嫌な思い出にしないためには、夏でも通気性の良い薄手の長ズボンがおすすめです。

公園

比較的都市部にある、公園のようなキャンプ場には、遮蔽物がなく、日中は気温が上がりやすく、夜は放射冷却で冷え込みやすいという特徴があります。都市部なので、服屋さんも近くにあり、万が一のときは現地で買い足すことも可能ですが、油断しすぎないよう気をつけましょう。
なお、遮蔽物がないことで、風が強いと、テントがもろに受けるので、注意が必要です。

オールシーズン必要な服リスト【完全版】

実際に、何を準備すればいいの?という声にお答えして、服関連の持ち物リストを作りました!

1泊あたり・1人分の服関連持ち物リスト
  • レインコート/撥水性のあるマウンテンパーカー
  • 折りたたみ傘
  • 靴の予備
  • 着替え2セット(車内で快適に過ごせそうな服装)
  • 防寒着2セット(上記より1段階暖かいアウター)

レインコート/撥水性のあるマウンテンパーカーは、突然の雨だけでなく、防風対策にもなります。


意外と忘れがちな「靴の予備
靴は一度濡れると、なかなか乾かないんですよね…濡らしがちなこどもはもちろんですが、大人もスニーカーとは別に、テントの中や外を行き来する際に、脱ぎ履きしやすい靴が1足あると便利です。
最近、夏はクロックスやサンダルで過ごす方が増えていますが、虫刺されやかぶれ・靴擦れ、石や小枝で足を怪我することもあるので、きちんと靴下+スニーカーを持っていくのがキャンプの鉄則です。

着替えは、車の中の温度を基準に、肌着や下着・靴下も含め、2セットずつあると、なにかあっても、まだもう1セットある!と心の余裕に繋がります😅

防寒着は、保温性のあるものを想定しています。
たとえば、暑い時期は、着替えはTシャツで、防寒着はパーカー。
秋だったら、着替えは長袖で、防寒着はフリース。
冬だったら、着替えは長袖・トレーナーで、防寒着はコート。

基本的な防寒の考え方は、重ね着です。
保温性のあるものの上から、風を通さない防風素材のものを着ることで、冷たい風をシャットアウトして、温かさを保つことができます。
そのため、防寒着を着ても寒い場合は、その上から、レインコートや撥水性のあるマウンテンパーカーを着ることで、風を遮り、防寒着の保温性を高めることができます。

春夏秋冬じゃない!?季節ごとの服装

よく、9月の3連休にキャンプに行って「全然秋じゃなかった!暑かった!!」って言われる方がいますが、気温からすると、当然なんですよね…

実際の関東地方の気温を分類すると、1年は、春夏秋冬の4つでなく、以下の5つに分けることができます。

1・2月:冬(最低気温5℃~最高気温10℃)

3・12月:秋(最低気温10℃切る~最高気温15℃切る)

4・11月:長袖ベストシーズン(最低気温15℃切る~最高気温20℃切る)

④5・6・10月:半袖ベストシーズン(最低気温20℃前後~最高気温25℃前後)

⑤7・8・9月:夏(最低気温25℃前後~最高気温30℃前後)

体感的にも、確かに~って感じがしませんか?😂

また、標高が高い場所に行く場合は、最低気温が低くなるので、何月かに惑わされずに、()内の最低気温や最高気温で判断してくださいね⚠

それぞれの季節の特徴と、注意点を解説します。

①1・2月:冬(最低気温5℃~最高気温10℃)

一番服装がもこもこになる時期ですね💦この時期にファミリーキャンプデビューをされる方は少ないと思いますが、一応書いておきます😋

防寒の考え方は、先にも触れましたが、とにかく、風を遮断し、重ね着で空気の断熱層をつくることです。この時期は、防寒着の上の、さらなる防寒着(例えば、フリースやウルトラライトダウンを着た上から、コートを着るなど)を用いて、こまめに温度調節をする必要があります。
下着にヒートテックなどを着ていて、一度汗を書いてしまうと、逆にキンキンに冷えてしまって、その後なかなか体温が回復しないことが多々あるからです。

そして、金属注意です⚠キンキンに冷えているので、触れると指の熱を持っていかれます。設営撤収で、ポールやペグを触るときは、ラバーグローブがあると滑りにくく便利です。

また、雪にも注意です⚠⚠道路の日当たりが悪かったり傾斜があると、スタッドレスタイヤじゃないと凍結して動けなくなるのはもちろんですが、こと服装に関しては、こどもが情緒不安定になります😨
雪で遊びたい~😍けど、手が冷たい!足先が痛い!!をひたすら繰り返して、楽しんだり泣いたり起こったり…😂スノーシューズやスノーブローブは、どんなに嫌がってもつけさせましょう!!👍️笑

なお、夜寝袋だけでは寒くて寝れなかったら、防寒着(コートなど)を着たまま寝ても大丈夫です!起きて寝袋から出たら寒いのでは?と思われがちですが、朝になると交感神経が優位になり体の深部体温が上がっていったり、朝ご飯を食べたり、体がどんどん発熱の方向に行くので、同じ気温でも朝のほうが寒さを感じにくいからです。

冬キャンプに関しては、実体験からの注意喚起記事を何本も書いているので、どうぞ😅

②3・12月:秋(最低気温10℃切る~最高気温15℃切る)

3月といえば、菜の花や河津桜が咲いて、もう春って印象もあると思いますが、まだまだ全然寒いです💦
一方、12月の関東は、紅葉が終わって、冬っぽいのに、まだそこまで寒くない印象でしょうか。

日中は、日が出ていると暖かく感じるときもありますが、夜はまだ冷え込むので、注意が必要です。

下は、3月の成田ゆめ牧場(千葉、立地:公園)の写真です。

日中は、日差しがあれば、トレーナー+薄いつなぎ、長袖+フリースで過ごせますが、夜は、その上からダウンを着て、毛布と焚き火で暖を取っています。

③4・11月:長袖ベストシーズン(最低気温15℃切る~最高気温20℃切る)

4月は、前半・後半でまったく気温は変わりますが、お花見の寒さを思い出してください!w
日中は、半袖でも過ごせるほど暖かくなっても、夜は冷えることがあるので、まだまだ気が抜けません。
11月は、最低気温が10℃を切る冬日もあるので、万が一に備えて、コートを1着持っていくのをおすすめします。

下の写真は、4月下旬の昭和の森記念公園(千葉、立地:公園)です。

夕方から、もこもこの上着は必須、夜はダウンがあると安心です。

④5・6・10月:半袖ベストシーズン(最低気温20℃前後~最高気温25℃前後)

日中、日向は半袖で汗ばむこともある季節。
風が強いときなどのために、マウンテンパーカーや薄手の羽織物は持っていったほうがいいでしょう。
立地によっては、夜は寒くなるので、他の季節の防寒着を参考にしてください。


下の写真は、5月のワイルドキッズ(千葉、立地:海沿い)です。

日中は半袖、夜はパーカー(うちのメンズは、あんまり半袖着ないんだった😅)を羽織ってます。

⑤7・8・9月:夏(最低気温25℃前後~最高気温30℃前後)

猛暑日35℃の場所に行く際は、熱中症対策が必要になるので、ネッククーラーや小型扇風機を使う方も多いと思います。
一般的に、夏は避暑キャンプをする方が多いかと思いますので、真夏日30℃を想定しています😂

下の写真は、8月の個沼自然公園(茨城、立地:湖畔)です。

日中は1歳児でも湖で遊べる気温でしたが、夕方、日差しが当たらなくなり、湖からの風が強くなると、肌寒くて、長袖をはおりました。翌朝からは、日差しが強い中の撤収で、息子はノースリーブ、夫は半袖です。(夫は、夏でも長袖なので、半袖になるとは、たいした暑さです😅)

まとめ

上記をもとに、最終的にはやりたいことや、キャンプ場の状態に合わせてチューニングします。


例えば、海や川、湖などで水遊びを楽しむ場合は、他に水着やマリンシューズ・サンダルなどが必要になります。ただ、その格好のままキャンプ場にいると、ヒルやアブなどに刺される可能性もあるので、キャンプはキャンプ、水遊びは水遊びで、わけて服装を考えましょう。

また、キャンプ場に着いて「これは服装まずったな…」と思ったら、スケジュールを変更して、しまむらなどの量販店に買いに行くのも手です。田舎の大型スーパーには服も売っていることがあります。

足りなくて大変な思いをするよりは、今回だけの勉強代と思って潔く買ってしまったほうが、心置きなくキャンプが楽しめるかもしれません。

最初は心配で服装が増えがちだと思いますが、回数を重ねるうちに「このキャンプのときは、これくらいの気温で、この服だったな」など、経験からの推測も可能になりますので、今だけと思って、頑張ってください❣❣

とにかく事前準備は、しすぎて困ることはないので、これでもかというほど準備して、当日を万全な気持ちで迎えられるように余裕をもって進めましょう🥰

ゆくゆくは、キャンプで親子コーデなど楽しめるといいですね😍