ファミリーキャンプへ行こう!!

ファミリーキャンパーの手引き

近年ブームのキャンプ。

SNSでは、壮大な景色の中にテントを建てたり、焚き火を楽しむ様子、美味しそうなキャンプ飯の写真など、見れば見るほど、キャンプに行きたくなります。

ですが、いざキャンプに行こうと思ったときに、何から始めればいいか、誰に聞けばいいのか、迷ってしまうことも多いのではないでしょうか。

手取り足取り?ファミリーキャンプデビューまでの道のりを解説します。

あなたはどの種類!?キャンプスタイルをみつけよう

昨今のキャンプブームで、キャンプ人口が増え、様々な種類のキャンプが登場していることを知っていますか?

例えば、Youtubeで人気に火がつきテレビで取り上げられがちな、ソロキャンプ。”夏にみんなでワイワイBBQ”という今までの盛り上がるイメージではなく、一人でキャンプに行き、焚き火や静寂を楽しむスタイル。

更に上級者になると、最低限の荷物を詰めたバックパックのみで山に入り、必要な道具を現地調達したり自分で作る、ブッシュクラフト。テントも持たずに、シートと木の棒で屋根を作ったり、落ち葉で寝床を作ったり・・・サバイバルに近いかもしれません。

「え、自分はそこまでは・・・清潔なトイレを使いたいし、シャワーは浴びたい。」という方も、大丈夫です。

自分がやりたいこと・やりたくないことを洗い出し、自分にあったキャンプスタイルを見つけることが、最初の一歩です。

誰と行く?

まず、キャンプに一緒に行く人を決めます。

1人で気ままに過ごしたいか(ソロキャンプ)、友達とワイワイ楽しみたいか(=グループキャンプ)。

家族全員で行くのか、子どもは何人か、それに対する大人は何人か。他の家族と一緒に行くか(=ファミリーグループキャンプ)。

今回は、「ファミリーキャンプの手引き」ということで、家族連れ、特に中学生以下の子どもがいる場合のキャンプを想定して、お話しします。

家族でキャンプに行く場合、一人一人がキャンプに賛成反対か、何が嫌かを事前に確認しておく必要があります。

とりあえず家族を連れ出したはいいものの、「こんなの聞いてない」「想像していたキャンプと違う」「二度と来たくない」など、キャンプを嫌な思い出にしないためにです。

実際に、よく聞く反対理由を例に、それを解消するための方法やキャンプスタイルをご紹介します。

パパの反対例

めんどくさそう

ほぼ旅行と変わらない手軽さの、グランピングがおすすめ▼▼▼

家でゆっくりしていたい

行きたくない人は置いていきましょう!今は、簡単に設営できるテントも増え、母子キャンプも増えています。

ママの反対例

水回りなど不衛生なのが嫌

グランピングやコテージ(ロッジ・ペンション)泊はもちろんですが、設備が新しく清潔・快適な高規格オートキャンプ場がおすすめ▼▼▼

虫が嫌

虫がいない秋・冬のシーズンオフがおすすめ

心配、子どもにはまだ早い

漠然とした不安は、書き出してみて、一つずつ丁寧に解決していくと、意外と行けるかも!となるかもしれません。

アウトドアに行きたくない

家でお留守番してもらい、1人の時間をプレゼントしましょう!父子キャンプも増えています。

子どもの反対例

家でゲームをしたい

キャンプ場で体験できるアクティビティを紹介して、興味を引きましょう!焚き火や焼き芋はもちろん、川遊びや魚釣りができるキャンプ場もあります。

何をしたい?最高の思い出にするために

特に、家族の反対がない場合は、キャンプでどんなことをしたいか、目的から考えてみましょう。

キャンプの目的って、みんな同じように見えますが、意外と人によって千差万別なんです!

初めてのキャンプでは、想定外の事態が起こってバタバタと慌ただしくなりがちです。あれもこれもやりたいと欲張ると、パニックになったり、喧嘩になったり・・・

余裕をもてるように、どうしてもやりたいこと以外はやらない、まずは最高に楽しい思い出にして、家族全員の成功体験を作ることが、今後もキャンプを続けていく秘訣です。

実際によく聞くキャンプの目的ごとに、おすすめのキャンプスタイルをご紹介します。

子どもに自然体験をさせたい

”自然体験”の定義が人によって違うので、一概には言えませんが、公園のような整備された自然ではなく、里山や林間でのびのび遊ばせたいと思うなら、王道のキャンプがおすすめ▼▼▼

最低限の設備しかありませんが、その分手つかずに近い自然が残っています。

駐車場からサイトまで距離があるキャンプ場も多いので、荷物は最小限・コンパクトにして、設営・撤収・調理・焚き火など、全ての工程を簡易化もしくは省略するのが良いでしょう。

キャンプ自体(設営・撤収・ギア)を楽しみたい

初めてのキャンプで、設営・撤収をする場合は、かなり余裕を持たせた計画が必要です。

時間を確保する方法は、3つあります。

  • アーリーチェックインやレイトチェックアウトを利用。
  • テントなどレンタル品を使用し、撤収時の次回使用に向けた掃除などを省略。
  • 料理を省略。食材を切って持っていき調理時間を短縮したり、紙皿や割り箸で洗い物をなくしたり、思い切ってカップ麺などのインスタント食にしても。

荷物の運搬時間を短縮するために、オートキャンプ場がおすすめ▼▼▼

青空の下で美味しいご飯を作りたい、食べたい

SNSで見るBBQやキャンプ飯の写真って、美味しそうですよね。

せっかくキャンプに行くなら料理にこだわりたい!という場合は、設営・撤収の時間を省いて、テントの代わりに小さな小屋に泊まる、キャビン・バンガロー泊がおすすめ▼▼▼

既に寝床があるという安心感は大きく、キャンプ場に着いた瞬間から時間を自由に使えます。

家族でレジャーを楽しみたい、のんびりしたい

なんだかんだ言って、キャンプって疲れます。キャンプギアの準備に始まり、車への積載、設営・撤収、荷降ろし、片付け・・・

まずは、とにかく楽をして、キャンプの素敵な思い出を作りたいという場合は、コテージ(ロッジ・ペンション)泊がおすすめ▼▼▼

旅行でホテルに泊まるのと同じ感覚で使えるため、自由時間が多く、レンタル品も充実している施設がほとんどです。

キャンプのいいとこ取りで、大変なことはしない・・・最高の贅沢かもしれません。

美しいキャンプ写真を撮りたい、テントには泊まりたい

まずは、キャンプを体験してみたい!テントで寝てみたい!という場合は、グランピングがおすすめ▼▼▼

常設されたテントに泊まるので、設営・撤収をせずにテント泊が体験でき、全てレンタルで、手ぶらでキャンプが楽しめます。

近年流行っていることもあり、最新のおしゃれなテントやきれいな施設で過ごせたり、中には、シェフが美味しいキャンプ料理を作ってくれるところもあるようです。

車を借りるなら特別な車で特別な体験がしたい、各地を旅したい

自家用車がなくて、レンタカーを借りなければならない場合、せっかくなら、特別な車で、特別な体験をしてみませんか?

近年のキャンピングカー人気により、昔とか比べ物にならないほど安価にキャンピングカーがレンタルできるようになりました!

とは言っても、まだまだキャンピングカーに泊まったことがある人は稀有な存在。一味違った家族の思い出を作りたいなら、キャンピングカーがおすすめ▼▼▼

キャンプスタイル 全6種類

スタイル① キャンプ【ザ・王道 安い!】

特徴

POINT 車・バイクは駐車場へ 

PRICE 2000円〜5000円/1泊

GOOD 最も安く自然の中を満喫できる!

BAD 駐車場からサイトまで荷物を運ぶのが大変最低限の設備のところが多い。

スタイル② オートキャンプ【王道×車が近くて便利】

特徴

POINT 車はテントの隣 ファミリーにおすすめな高規格も

PRICE 3500円〜10,000円/1泊

GOOD 車とテントが近いと、設営・撤収の時間を短縮できたり、大型テントや多くの荷物でも楽々!急な天気の変化や、子どもが夜泣きしても、すぐ車に避難できる!

BAD サイトの近くまで車道があるので、子どもの飛び出しに気をつける必要があるのはもちろん、整備されすぎて自然が少ないところも。

スタイル③ キャビン・バンガロー泊【屋根と壁がある安心感】

特徴

POINT テントの代わりに簡易的な小屋に泊まるキャンプ

PRICE 8,000円〜15,000円/1泊

GOOD テントの設営を省略。遊ぶ時間が長くとれたり、雨天でも安心!ウッドデッキで汚れない。

BAD 寝具や家具、お風呂やトイレ防音・断熱はなく、テント以外のキャンプ装備は必須

スタイル④ コテージ(ロッジ・ペンション)泊【ほぼ貸別荘】

特徴

POINT 宿泊施設 

PRICE 15,000円〜50,000円/1泊

GOOD 寝具や家具、お風呂やトイレ、防音・断熱など全てアリ!きれいな施設でキャンプ体験ができる!事前準備やキャンプ用品を購入せずに、遊ぶ時間が長くとれる!

BAD キャンプ自体(設営・撤収)は楽しめない。価格が高い

スタイル⑤ グランピング【旅行の手軽さ】

特徴

POINT テント泊などのキャンプ”体験”宿泊施設

PRICE 25,000円〜50,000円/1泊

GOOD 設営・撤収をせずに、手軽おしゃれなテントに泊まり、きれいな施設でキャンプ体験ができる!事前準備やキャンプ用品を購入せずに、遊ぶ時間が長くとれる!

BAD キャンプ自体(設営・撤収)は楽しめない。価格が高い。テント泊のため、気温に注意が必要。

スタイル⑥ キャンピングカー【快適な車中泊?】

キャンピングカー
特徴

POINT 旅がしやすい

PRICE レンタル:20,000円〜/1泊 (購入:500万円〜)

GOOD 寝具や家具、お風呂やトイレが全て車に!キャンプのいいとこ取りができる!

BAD キャンピングカー対応のキャンプ場が少ない。夜・朝はエンジンをかけてはいけないので、気温に注意が必要。購入費・維持費が高い

まとめ

6つのキャンプスタイルを解説しましたが、自分に合いそうなスタイルはみつかりましたか?

ファミリーキャンプデビューにおすすめのスタイルは、ズバリ2つです!

1.宿泊費用を抑えて、設営・撤収に挑戦するなら、オートキャンプ

2.手軽に素敵な家族の思い出を作りたいなら、グランピング

(子どもの夜泣きや騒音を心配して、キャビン・バンガロー泊を選択する方もいますが、家のような密閉性があるわけではないので、防音効果は期待できません!ご注意を!!)

ちなみに、我が家は、パパがギア好きかつ、月1回以上キャンプに行きたいのでランニングコストが低いに越したことはなく、オートキャンプの一択でした!

オートキャンプに慣れていると、車の乗り入れができないキャンプ場では駐車場とサイトの往復をしんどく感じ、他の施設では設営・撤収ができないのでキャンプ感がなく物足りなさを感じますw

子どもの年齢や家族の性格などを踏まえて、ベストな選択ができるといいですね!

自分のキャンプスタイルが決まったら、次は、必要な道具を揃えます。