ファミリーキャンプで失敗しない!テントの選び方

ファミリーキャンパーの手引き
テント

こんなかっこいいテントで、大自然をバックに、挽きたてのコーヒーで目覚めの一杯・・・

なんて憧れますよね^^

キャンプの象徴と言っても過言ではないテント。

さらには、キャンプギアの中で、最も値が張る大きな買い物であることも事実です。

初めての購入で失敗しないためのテントの選び方を解説します。

初めてのテント購入で知っておくべき3原則

最初はレンタルすべし!

購入前に必ず、テントを建てる経験をしておくことを強くおすすめします。

今は通販が多く、テントの設営方法の動画を見て、できる気になってしまう人が多いですが、見るのとやるのは雲泥の差です。

実際に設営体験ができる店舗に行ってみたり、キャンプ好きの友達とグループキャンプに行き手伝わせてもらったり、キャンプ場でレンタルしてみましょう。

可能であれば、買いたい・買おうとしているテントを建ててみれるに越したことはありませんが、まずはテントの大きさや設営にかかる時間などを体験するだけでも価値があります。

また、幼い頃にテントを建てたことがあるという経験は、ほぼゼロに等しい経験なので注意が必要です。変な自信で建て方を勘違いしたり、いいとこ取りのお手伝いをさせてもらっていたせいで全体像が見えていなかったり。大人になってから改めて建てると、全然知らないことだらけだったという声をよく聞きます。

キャンプ場でレンタルする場合は、Coleman(コールマン)の王道テントか、snow peak(スノーピーク)のアメニティドームを貸し出しているキャンプ場を選ぶのがオススメです。

Colemanの王道テント

Colemanもsnow peakも、主要なキャンプブランドで、世の中に出回っている情報量が多く、後で購入することもでき、また「買って大失敗」ということにはならない、安心の商品がほとんどだからです。

価格は3万円以下に抑えるべし!

テントの値段は、本当にピンキリです。下は1万円台から、上は、それこそ数十万円するものも・・・。

「高いものは良いもの」は然りですが、それを使いこなせるかは別問題です。というよりも、高いものは通向けに作られているので、メンテナンスが大変だったり、初心者には逆に使い勝手が悪いこともあります。高くて良いものを長年大事に愛用するのは、キャンプに慣れて、キャンプスキルが上がってからにしましょう。

また、キャンプデビューし、キャンプ場に行く頻度が増えると、他のキャンパーのギアを目にする機会が増え、欲しい物が自然と出てきます。さらに、実際のキャンプ計画の都合や、家族の変化などで、キャンプスタイルが変わることもあります。

はじめに高いテントを買ってしまうと、その後の買い替えや買い足しが難しくなってしまうので、まずは安いテントから始め、その問題点や不満を踏まえて、次のテントを選ぶのが良いでしょう。

初めて買ったファースト・テントのみをその後何年も使い続ける人はごく稀です。

失敗しても勉強代、使わなくなっても夫婦喧嘩にならないような額に抑えておくことをおすすめします。

変わったテントはやめるべし!

今は初心者向けに、設営が簡単な様々な商品が売られています。ワンタッチテントや、エアーテントなどです。

ワンタッチテント 強風に弱くポールが折れやすい

ですが、メジャーでないテントには、それなりの理由があります。壊れやすかったり、大きく重かったり。また、何か問題がおこった場合に、情報が少なかったり、助けられる人が少ないのも不安材料です。

逆に、初心者がSNSで見た風変わりなおしゃれなテントを購入してしまい、後からファミリーキャンプでは使いにくいことを知り、途方に暮れてしまったという話を聞いたことがあります。

まずは、初心者にも、そうでない人にも愛され続けている、王道なテントにすれば、トラブルの際もきちんとサポートが受けられて安心です。

個性をアピールしたい!他のキャンパーと差をつけたい!!という気持ちはわかりますが、キャンプに慣れ、キャンプスキルが上がってから挑戦しましょう。

ファースト・テントにおすすめなのは、この1択

テントの購入を考えている方のスタイルは、王道のキャンプスタイル、もしくはオートキャンプスタイルかと思います。

どちらのスタイルでも、おすすめは1択、ドーム型テントです。

最も安価で、コンパクト。設営が簡単・早く、持っていて損のないテントだからです。

「え、オートキャンプなら、サイトの横に車を止められるから、大型テントも可能なのでは?」という方、良く記事を読んでいただき?ありがとうございます。その通りです。

しかし、車の積載量は大丈夫ですか?着替えなどの衣類や防寒対策、遊び道具など、ただでさえ荷物の多くなりがちなファミリーキャンプ。これからキャンプギアもどんどん増えていきます。

車に乗らないからという理由で諦めなければならないことほど悲しいことはありません。そんなときに、あのテントで行けば大丈夫!と思えるコンパクトなテントは、持っていて損はありません。

はじめに大きなテントを買ってしまうよりも、小さいテントから始め、キャンプスキルや積載スキルの上昇とともに、居住性・快適性を追求した大型テントを買い足すほうが、キャンプ満足度も高くなるはずです!!

ちなみに、普段は他のテントを愛用している我が家でも、ドーム型テントは、雨撤収の際に大活躍です!

王道キャンプスタイル×雨撤収で使用したドーム型テント

その小ささゆえに拭く面積が少なくて済み、撤収が簡単、値段も安いので、神経質になりすぎずに使える最高のテントです!!

セカンド・テントの選び方

ファースト・テントに慣れてくると、キャンプ場で多くのテントを見る機会が増え、次はあのテントが欲しいと狙いを定める頃ではないでしょうか。

キャンプスキルも上がったから今度こそおしゃれなものを!次こそ奮発しよう!!と意気込む気持ちもわかりますが、そんな2番目のテント購入でも、選び方にコツがあります。

王道キャンプスタイルにおすすめのセカンド・テントは、残念ながら、変わらずドーム型です。やはり、コンパクトである点において、ドーム型に勝るテントはありません。

オートキャンプにおすすめのセカンド・テントは、トンネル型です。2ルームテントで大きい割に、建てるのが簡単だからです。

我が家の結論から書いてしまいましたが、趣味趣向によって、憧れ・理想のテントも変わってくると思うので、自分で選ぶ際に重視すべきポイントを5つご紹介します。

①コンパクト ②簡単設営 ③シーズン対応 ④お手頃価格 ⑤快適さ

どんなに車が大きくても、コンパクトに越したことはないですし、設営も簡単であればあればあるほど、時間にゆとりができます。

オールシーズン対応のテントは季節を問わず使え、価格は安く、居住性は快適だと最高です。

全てが完璧なテントはありませんが、使い方や利用シーンにあわせて、比較的バランスのとれたものを選ぶと良いでしょう。

テントの種類それぞれの特徴や長所・短所、重視すべき5つのポイントに関する評価をご紹介します。

テントの種類 全4つ

ドーム型:狭さ以外はパーフェクト

特徴

POINT ポールは1種類・2本のみ

GOOD 安くて、軽くて、コンパクト。構造がシンプルで設営が簡単・早い。

BAD 基本的に寝室だけなので狭く、日差しよけにタープを張る必要がある。(タープを買っても一番安いが…)

★合計 23/25個
①コンパクト :★★★★★
②簡単設営  :★★★★★
③シーズン対応:★★★★★
④お手頃価格 :★★★★★
⑤快適さ   :★★★☆☆

ロッジドーム型:設営に難あり、流行りの2ルームテント

特徴

POINT ポールは4種類以上?

GOOD 2ルームテントなので、タープを張る必要がない。リビングは蚊帳のようにできる。

BAD ポールの種類が多く、設営が難しい。2ルームテントなので、それなりに大きく・重く・値段が張る。

★合計 19/25個
①コンパクト :★★★☆☆
②簡単設営  :★★☆☆☆
③シーズン対応:★★★★★
④お手頃価格 :★★★☆☆
⑤快適さ   :★★★★★

 

トンネル型:設営が簡単、流行りの2ルームテント

snow peak
特徴

POINT ポールは1種類

GOOD 2ルームテントなので、タープを張る必要がない。リビングは蚊帳のようにできる。ポールの種類が1つで構造がシンプルなので、設営の仕方がわかりやすい。

BAD 2ルームテントなので、それなりに大きく・重く・値段が張る。

★合計 21/25個
①コンパクト :★★★☆☆
②簡単設営  :★★★★☆
③シーズン対応:★★★★★
④お手頃価格 :★★★☆☆
⑤快適さ   :★★★★★

モノポール型(ベルテント・ティピーテント):おしゃれだが玄人向け

左の5角形がベルテント(立ち上がり部分で広く感じる。ポリコットンが多い。)右の3角形がティピーテント
特徴

POINT ポールが1本

GOOD おしゃれ。ポールが1本で構造がシンプル。大型テントが多く快適。ナイロン製だとコンパクトでオールシーズン使え、価格も高くない。

BAD 綺麗に張るのが難しい。2ルームにするためにはオプションのインナーテントが必要で、あまり分離感がない。ポリコットン製が多く、濡れた場合の管理が大変。広さ・材質に応じて値が張る。

★合計 13/25個
①コンパクト :★★☆☆☆
②簡単設営  :★★★☆☆
③シーズン対応:★★★☆☆
④お手頃価格 :★★☆☆☆
⑤快適さ   :★★★☆☆

絶対に間違えてはいけない、テントのサイズ

最後になってしまいましたが、大事なことを言います。

テントの種類以上に失敗できないのが、テントのサイズです。

大きすぎれば、設営・撤収・管理が大変で使わなくなり、小さすぎれば、狭くて居住性が悪かったり、物が入り切らなかったり。

基本的に、使用する人数+1人分の余裕をみておけば、寝室内に衣類や毛布などを置くスペースを確保できます。

また、子どもが小さい場合は、何年くらい使う予定か、その頃の子どもの身長体重はどのくらいか、家族が増える可能性はあるのか、などを考慮して、先を見通して選ぶ必要があります。

次回は、テントで使う寝具の選び方を説明します。